- 家づくりで失敗しなくない
- ほかの人の失敗事例を参考に自分が建てる家で同じことに後悔したくない
- 失敗事例の対処方法が知りたい
家を建てる時は理想の家を追い求めるばかり、冷静な判断ができなくなることがあります。
形になっていない家を想像するのは難しいですが、使い勝手の良い住宅にするには必要なこと。
そこで、この記事では注文住宅を新築する際に、
- 注文住宅によくある失敗事例
- 注文住宅の失敗事例の対処法
を紹介します。
この記事を参考に住宅メーカー選びや、間取り作成を行えば、これから注文住宅を建てる時に、使い勝手で後悔すること可能性がかなり低くなります。
\注文住宅で失敗しないためには住宅メーカー選びが重要/
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新築で後悔したポイント15選と注文住宅で後悔しないための解決策
注文住宅でよくある失敗する事例は以下の内容です。
多くの失敗事例があるため、5つのカテゴリーに分けました。
- 住宅メーカー選び後悔した事例と失敗しないための対応方法
- 間取りに関する失敗と対応方法
- 外構(エクステリア)に関する失敗と対応方法
- 使い勝手に関する失敗と対応方法
- 収納に関する失敗と対応方法
失敗事例を紹介しながら、解決策についても解説していきます。
ここで紹介する失敗事例に対処するだけで、かなり使いやすい家になります。
「住宅メーカー選び」で後悔した事例と失敗しないための対応方法
住宅メーカーをしっかりと比較しないで決めてしまった
住宅メーカー選びは、家づくりで最も重要なポイントです。
住宅メーカーは大きく分けるとハウスメーカーと工務店があり、価格帯に差があります。
住宅メーカーを選ぶ上で、ハウスメーカ-と工務店の違いは必ず知っておきましょう。
住宅メーカーを比較しないで、価格帯が高い住宅メーカーを選んでしまうと、希望する内容の一部しか実現できいなんてことになっていしまいます。
ハウスメーカーと工務店には、それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらの方が自分に合っているか、比較・検討しましょう。
住宅メーカー選びは、あなたが理想とする住宅を建てくれる会社が見つかるまで続きます。
一生に一度の大きな買い物なので、納得いくまで悩みましょう。この過程が、必ずいい家を作ることに繋がります。
住宅メーカーを比較・検討をする方法については以下の記事で紹介しています。
大手住宅メーカーに決めたら、よくある外観になってしまった
大手ハウスメーカーは流通量が多く、デザインに流行りもあるので、どうしても他の家と似てしまいます。
建築業界の人や、大手メーカーで家を建てた人なら、外観を見るだけで どの住宅メーカーなのか、分かってしまいます。
外観は、「他の人と同じは嫌だ!」という人であれば、工務店の方がオススメ。
※住宅メーカー選びは選択肢が多いほど、理想の家に近づけることができます。
しかし、各住宅メーカーをまわるには時間がかかりすぎます。
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困った時には、無料で中立な立場から相談にのってくれます。
間取りに関する失敗と対応方法
次に紹介するのは、家の中で失敗した事例です。使い勝手に直結する超重要なポイントを紹介します。
道路から丸見えの開口部(窓・掃き出し窓)
道路から丸見えの窓は1年中、カーテンが開けられません。
窓から外がどう見えるかは、家が完成するまで想像しにくい部分です。
間取り図をは平面的で見るため、立体的なイメージが必要な窓からの見え方は想像しにくいです。
よくある失敗事例が、南側に道路がある家です。
南側は日当たりが良く、ほとんどの場合がリビングを配置します。
リビングに採光を取りたいがために、大きめの窓をつけたけど、人目が気になってカーテンが全然開けられない・・・
さらに、夜は人影が見えるから遮光カーテンを閉めて生活するなんてことになってしまいます。
せっかく大きな窓を付けたのに、開けられないのはもったいないです。。。
南側に道路がある場合のオススメの対処法は、「高窓」です。
高窓のメリットは、視線を気にせず、採光がとれること。
開放感は減りますが、視線をきにするより、ずっと良いです。
高窓を付ける際は、日射を遮りたいときのために、ロールスクリーンやブラインドを付けるようにしましょう。
☑︎家ブロ.comの豆知識
道路面に対し、掃出し窓を設置する場合の視線対策として、庭にフェンスを設置する方法があります。
※掃き出し窓:バルコニーなどへ人が出入りできる高さ1.8mくらいの窓のこと
道路からの視線対策をしないと、カーテンを開けると室内が丸見えになります。
道路面に掃出し窓を設置する時はは以下の2点に注意しましょう。
- フェンスを目隠しタイプにする(もしくは、格子が太いもの)
- 視線を遮れる高さのフェンスになっているか
以下の図面のように、目線に合わせたフェンスの高さにすることで、外からの視界を遮ることができます。
隣の家の窓から室内が丸見え
実際に家が完成して、窓から隣の家を見ると、「同じ場所に窓がある!」なんてことにならないように気を付けましょう。
窓の位置については、1階よりも2階で失敗する事例が多いです。
間取り図を検討する段階から、住宅メーカーに対し「窓の位置については、隣の家からの視線に配慮した計画にしてほしい」と事前につたえることで、未然に防ぐことができます。
敷地の南側が道路で、リビングを南向きに配置した時の窓の事例と同様に、どうしても窓の位置が重なる場合は、高窓を設置することで、視線をかわす対策になります。
対面キッチンスから後ろの収納棚のペースが狭い
キッチンを使いだしてみると、思っていたより狭いという失敗があります。
その原因は以下のとおり
- 対面キッチンの一番奥に冷蔵庫を配置した場合
- ゴミ箱を置くスペースを考えなかった
冷蔵庫が対面キッチンの奥にあると、調理中に家族が冷蔵を使いたい場合に導線が重なります。
また、ごみ箱を置く位置を考えておかないと、キッチンスペースにゴミ箱を置くことになります。
一般的には対面キッチンと収納棚との距離は90cmが主流ですが、キッチンの周りに人の出入りが多い場合には110cm程度まで広げると、かなり広々とキッチンを使うことができます。
完成見学会に行けば、実物を見ながら使いやすい寸法のチェックができます。
以下の記事では、完成見学会をより有意義なものにするために、見るべきポイントをまとめてあります。
寝室の近くにトイレ、風呂、洗面所が近い
寝室の近くに水周りがあると、排水の音が気になって眠れないなんて事も。。
家族内であっても、生活時間が違う場合があります。
特に小さいお子さんがいる家庭では、せっかく寝かしつけが終わりそうなのに、シャワーやトイレの音でおきちゃった! なんてことも。
家庭内で生活スタイルや帰宅時間が異なる場合は、トイレ、お風呂、洗面所関係は、なるべく寝室から離すように計画しましょう。
生活音の配慮に気をつけるだけで、かなり住み心地の良い家になります。
リビングのドアを開けると玄関まで一直線
リビングのドアを開けたその先が玄関だと、来客のときに、リビングの中が丸見えになります。
来客に対応する人は問題ありませんが、リビングでくつろいでいる人まで気を使わないといけなくなります。
どうしても、玄関からリビングの距離が近くなってしまう場合は、ドア一枚入り口をずらすだけで、壁が緩衝材になります。
防犯上の観点からも、玄関からリビングが見えない方が良いです。
トイレの場所がリビングから近すぎる
リビングから直接トイレにアクセスする間取りにしないように、注意しましょう。
同じ家族内でも、トイレの音問題については配慮が必要です。
リビングから廊下に出た先にあるだけでも、心理的にも音的にも、大きく変わります。
トイレは毎日使うものなので、生活するイメージをしっかりもって配置を考えましょう。
掃除できない吹き抜けの窓
吹き抜けの2階の窓はとても掃除がしにいくいです。
掃除をする場合は、窓まで届く掃除道具を用意する必要があります。
しかし、手の届く窓のようになかなかきれいにならないのが現実です。
吹き抜けは、どうしても作らなければいけない理由が無い限り、オススメしません。
吹き抜けを取り入れる必要がある家は
- 家の広さが取れない → 天井が高いため、狭い部屋でも広く感じる
- 住宅密集地で採光が取れない → 2階の位置から採光がとれるため、1階が明るい
上記2つの事例に当てはまる場合は、吹き抜けがオススメです。
外構(エクステリア)に関する失敗と対応方法
駐車場の段差と勾配 車が入れにくい
駐車場の勾配(道路と駐車場の高さの差)がきつすぎると、車の駐車がしにくくなります。
駐車場に車を止めるときは、ほとんどがバックでいれることになります。
勾配がきついと、アクセルを踏み込まないといけないので、事後の原因にもなります。
勾配は2%(1mの距離で2cm上がる)程度を目安にしましょう。
これ以上緩やか(例えば1%)だと、施工精度が悪い場合、雨水が溜まってしまう可能性があります。
☑︎家ブロ.comの豆知識
家を建てる上で、気をつけなければいけない屋外の高さは以下の2つ
- 道路と駐車場との高さ(駐車場勾配は2%を目安)
- 道路と庭との高さ
(道路の雨水が敷地に入ってこないように庭の高さの方を高く)
それぞれの高さが使い勝手に支障がないか、しっかり確認しておきましょう。
使い勝手に関する失敗と対応方法
使っていくうちに気づく失敗事例を紹介します。
細かいとこなだけに、「こうしておけば良かった!」なんて悔やまれる内容です。
洗面所のコンセントの位置を失敗
洗面所に配置するコンセントの位置は、利き手側に配置しましょう。
洗面所で一番コンセントを使う道具はドライヤーです。
例えば、右利きの人がドライヤーを使うときにコンセントが左側にあると、いつもコードが前にあり邪魔になります。
コンセントの位置は使い勝手に直結するので、時間をかけて配置や向き、高さまでイメージしましょう。
2階の音が1階に響く 1階の天井裏に断熱材 防振垂木
住宅の9割が木造で作られています。
木造住宅は、2階の音が1階に響きやすい構造になっています。
しかし、適切な対応により音を小さくすることができます。
例えば、1階の屋根裏に断熱材を入れたり、防振垂木を使用すること。
構造上、音が響きやすいからといって諦めるのではなく、できる対応策をとることで、後悔のない家になっていきます。
収納に関する失敗と対応方法
部屋の間取りを優先するあまり、収納を減らしてしまう傾向にあります。
しかし収納が足りないと、かえって物が外にあふれて、結果的に部屋が狭くなってしまいます。
収納に関する失敗事例は以下のとおりです。
- シューズクローク(靴箱)が狭い
- 収納が足りない 部屋に物があふれて、狭くなる
- パントリー(キッチンの傍にある食品を入れる小さな部屋)をつければよかった
昔に比べて、収納はいろいろな種類があります。
シューズクロークは靴だけでなく、少し広げてアウトドア用品や子ども用の自転車を置く人もいます。
また、共働き世帯が増えていることで、小まめに買い物にいけない場合のために、食材をストックできるパントリーの需要も増えています。
部屋を広く使いたい場合こそ、収納をしっかり作りましょう。
新築で後悔したポイント15選 まとめ
新築で後悔したポイント15選を紹介しながら、失敗しないための対応策を紹介しました。
後悔ポイント | 対策方法 |
---|---|
・住宅メーカーをしっかりと比較しないで決めてしまった ・大手住宅メーカーに決めたら、よくある外観になってしまった | 住宅メーカーをしっかり比較 |
・道路から丸見えの開口部(窓・掃き出し窓) ・隣の家の窓から室内が丸見え | 隣地と道路の視線について、住宅メーカーとしっかり打ち合わせ |
対面キッチンスから後ろの収納棚のペースが狭い | 余裕あるスペースが欲しければ110cm |
・寝室の近くにトイレ、風呂、洗面所が近い ・トイレの場所がリビングから近すぎる ・リビングのドアを開けると玄関まで一直線 | 色々なメーカーの間取りを徹底比較 |
掃除できない吹き抜けの窓 | 密集市街地や広さの取れない住宅にはオススメ |
駐車場の段差と勾配 車が入れにくい | 道路、庭、玄関の高さが使いやすいかチェック |
洗面所のコンセントの位置を失敗 | 使う人の利き手に合わせたコンセント配置 |
2階の音が1階に響く | 1階の天井裏に断熱材 防振垂木 |
シューズクローク(靴箱)が狭い 収納が足りない パントリーをつければよかった | 部屋を広く使いたい場合こそ、十分な収納が必要 |
注文住宅は、建築基準法で許される内容であれば、自由に間取りを造ることができます。
しかし、自由にできるがゆえに様々な失敗が起きてしまいます。
今回紹介した内容を あなたの家の間取りに生かすだけで、かなりの失敗要因を排除できます。
あなたの理想とする住宅に近づけましたか?
理想の住宅に近づけるために、しっかりと住宅メーカー選びをしましょう。